10月のもとで

モスクワから

「なんでアメリカが好きなの?原爆落とされたのに」

歴史的な広島訪問なので、この機会に。

ロシア人によく聞かれる質問のトップは

「なんで日本はアメリカが好きなの?原爆落とされたのに」

戦後の日本の成り立ち方からみると、本質的な質問だろう。

 

答えのバリエーションはいろいろあるのだけど、大事なのは、

ロシア人がなんでこんなことを気にするか。

 

ロシア側の日米関係に関するロジックはこうだ。

①アメリカは日本への加害者である。日本は原爆で甚大な被害を受けた。

②一方、ロシアはなにも被害は与えていない(シベリア抑留なんか、知りはしない)

③にもかかわらず、日本がアメリカの最友好国である。これは理解できない。

 

「おれたちはあんたと仲良くしたいんだけどさー、なんかあんたがいけすかないやつと付き合ってから、おれとしては遠慮してるのさ」みたいな感覚を、ロシアは日本に対して抱いてるのではないか。「なんでむかし無理やりやられたやつと、いまでも付き合ってんの」といったところだろう。ロシア人の日本をみる論理としては。

 

われわれとしては反論する必要はないが、自分たちを省みる必要はあるだろう。

なんで、いつまでも、敗北を抱きしめているかは。