10月のもとで

モスクワから

金持ち気分

生まれて初めて、自分が金持ちになった気分にひたる。

 

東京に住んでいるときは、年収1000万円近くあり、そのうえ独身貴族だったので、本来なら余裕あるはずなのに、全然裕福じゃなかった。台東区に暮らし、家賃と貯金(5万円)を引いて月に30万円超の小遣いだった。しかし、裕福感はまったくなく、ユニクロのシャツを会社に着ていって、腕時計もしてなかった。合コンの日に、あわててビームズにシャツを買いにいく始末。

まあ、毎晩どこかで飲んでたら、カネないわいな。

 

モスクワ。ちょっと昇給した上に、会社から家賃の補助があるので、貯金(10万円に引き上げ)と家賃を引いて残る小遣いが35万円。

一方、モスクワ人の平均給与は10万円。ここから家賃を払うと、残るのは7万円程度か……。

 

やはり金持ちになってしまっている。帰国したら、貧乏気分なんだろう。

金持ち気分でも、幸せ感はまったくないが。

幸せになりたい……

 

国税の人が言っていた。

金持ちになったら人はなにをするか?――愛人をつくる。

ちなみに、彼らマルサは愛人のことを「特殊関係人」と呼んでいる。