10月のもとで

モスクワから

管路収集という後進国

ごみの話。

昔々、多摩ニュータウンとかのニュータウンには、管路収集というとっても楽なごみ収集の方法がありました。

マンションの各階の廊下に据え付けてあるごみ箱というかダストシュートにごみを捨てるだけで、集合ごみ置き場に落ち、それがまとめてパイプラインを通って空気圧でごみ焼却場まで運ばれていく仕組みでした。一言でいうと、ごみ収集車が街を走ってなかったのです。未来的で、まさに「夢の都市」ニュータウンを象徴していました。70年代、80年代の話です。

 

でも、時代は流れます。こんな仕組みだとごみの分別ができません。90年代以降ごみは分別されるようになり、ニュータウンにごみ収集車も復活。管路収集は次々と廃止されていきました(まだやってるところあるのかしら)。リサイクル、エコロジーがこれを凌駕したのです。(ああ、懐かしい。このパイプ管を見るために地下に潜ったこともあった)。

 

で、モスクワ。

パイプラインで焼却場までは運ばれないけど、各集合住宅にはこれが設置されてる。部屋の前のダストシュートに投入すればいい。まとめてトラックで持っていく。なんでこんな時代の遺物があるかというと、この国はごみの分別をしてないから。ビール瓶もワインボトルも缶も全部捨ててかまわない。

 

後進国っていいね、の代表例。