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10月のもとで

モスクワから

エディプスコンプレックス、ソフォクレス

エディプスコンプレックスという言葉は、たくさんたくさん自分で使ってきた。フロイトと、その影響を受けた日本の知識人たちのおかげで。

でも、その元になったギリシア悲劇のソフォクレスの「オイディプス王」は、舞台を見るのはおろか、読んだことさえなかった。不明というか怠惰を恥じる。

芝居小屋でまったくわからないのは嫌なので、キンドルで戯曲の日本語訳がある芝居を選んでいく。これがなかなか難関で、ロシア作家だと、チェーホフ、ドストエフスキー、ゴーゴリ以外はほとんどない。ベケットのゴドーがなかったのは先述。古本ではあるのだけど、しかし、というところ。

今回いった劇団「ユーゴ・ザパード」は二回目で、前回はゴーゴリの「検察官」(これはあった)。ギリシア悲劇だったら、いくらなんでも翻訳あるだろうと、選んだ。芝居はいまいち、いまみっつ。でも、この機会がなければ、一生オイディプス王を読まなかった/見なかったマイナスに比べれば、なんのことはない。